9月に触れた作品 アニメ音楽ゲーム漫画

 外がだんだんと寒くなってきましたね。季節は冬が好きなのでこの時期はワクワクします。

 

 本日は備忘録に、手帳にでも書いておけばいい事なのですが、9月に触れた作品を忘れないうちにメモしておこうと思い至りました。

 

・アニメ

「映画クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険」

 9月の頭に見た作品で、虚構と意識、現実への漏洩を感じ取れた作品でした。自分にとってタイムリーな問題を二十数年前の作品の中に感じる体験を得られました。今月に公開された新作は、足を運べておらず、観るモチベーションが下がってしまったのですが。また気が向いたときに見たいと思っています。書きなぐりですが、記事を書いてみたのでお時間がよろしかったら見てくれると嬉しいです。

 

涼宮ハルヒの憂鬱

 去年のスタジオの事件を受けて、どう感じればいいのか頭の中では分からないままでした。ですが、恐らくそれとは別に気が向いてこの度は拝見させていただきました(それでいいのだろうか)。自分が小学生の頃に爆裂的に流行っていた作品で、恥ずかしながら当時は海賊版で観てしまった作品です(今回はちゃんとdアニメで観ました)。今大学生になってから観たこの作品は、自分にとっては、「高校生のままこの作品の持つ、危機と方向性をくみ取ることはできなかった」という意味で「答え合わせ」のような作品であると思いました。「退屈すぎてまるで死んでしまいそう」「憂鬱」「SOS」、冷静になってこの言葉を受け止めてみれば、「子供にして贅沢だ」と隅に蹴飛ばして片づけることもできますが、「深刻であることは間違いない」というアラートが暇な自分には無視することはできませんでした。続く劇場版である「涼宮ハルヒの消失」もみさせていただきましたが、作品を貶める意図は勿論ないのですが、「生活の知恵」とともに「虚しさ」を強烈に感じてしまい、その日のショックたるやデカかったです。いい発見がたくさんあったし、自分が軽々と「俺ハルヒ見たことあるよ」と言う前に、整った視聴環境と脳内環境である今のうちに見ておくことができてよかったと思います。気軽に観れてしまう時代で本当に良かった。

 

氷菓

 京アニつながりで視聴しました。自分は字を読むのが苦手で、読書をからっきしにして今までいたのですが。ちゃんと読書が好きで当時に視聴していれば、きっと夢中になっていたと妄想してしまうような魅力が溢れていました。主人公奉太郎と福ちゃんの関係性が、非常に上品で好きでした。

 

「カクレンボ」

 昔衛星放送で見た記憶があり、ホラーゲームに関連するときに定期的に思い出すため、もろもろの確認のために観ました。自分にとっての怖さ不気味さの原点というか、この作品の世界観がいる暗さを何度も無意識の内に引用していたかなと、記憶の振り返りができました。「朱色の木造や鳥居」と「ネオンライト」「からくり、メカ」、静かで物々しい「九龍城塞」らのミックスされた世界が記憶の中のタンスにぐちゃぐちゃに詰め込まれていました。似た雰囲気が、恐らく同時期に連れられて映画館で観た「妖怪大戦争」(2005)の中にもあり、この収納物が確かなものになったのだろうと思います。

 

マクロスΔ

 好きなVの方が主題歌を歌っていて、気になって観ました。成就する恋としない恋、どちらかでいえば後者の描写が際立っていましたが、それも恐らくメインのテーマではないのかなとなんとなく思いました。自分はコンセプトがちゃんと受信できずに、朴念仁な主人公に終始「カーッ!!!」となっていました。曲”は”よかったなんて言い方をするつもりはないのですが、音楽がとてもかっこよく、キラキラした映像と相まって戦闘シーンではつい感極まって涙が出てしまいした。アニメに続くオリジナル劇場版が企画されているので楽しみです。

 

ラーゼフォン

 変にシンボルに気づいて記事にしてしまったと思っているのでが、やっぱりこの作品は好きです。「見たことあるし好きだよ」って人と話せたら楽しいだろうなと思います。宮本充いいぞぉ....。

 

デカダンス

 今年の夏アニメのひとつです。メタなオンラインゲーム要素が舞台であることが明かされたタイミングには、やっぱり「え~」と期待してたものと違ってしまったと違和感を感じましたが、終盤でナツメが真実を知るシーンの、得体の知れない、何かぶつけようがない不快感の表現は、この設定あってこそのものなのでとても楽しめました。1クールの作品で「立ち上がり」が全体的な流れになっているため時間が限られてはいるのですが、主人公二人の傍にそれぞれいる「束縛系感情デカデカ人間」な2人に主人公たちはもっと沢山かまってあげてほしいなと観ながら思いました。

 

「REDLINE」

 カクレンボと同じく、ごくたまに記憶にちらついていたので確認のために観ました。すさまじい作画と、音楽と映像の演出の緩急に酔いしれてしまう作品でした。

「マシンへ~~~~ッド!マシンへェ!」

 

キャシャーンsins

 どのタイミングでどこから知ったのか覚えてないのですが、これもまた記憶にちらつきシリーズの一つでした。重たい死生観を一切の茶化しなしで、すさまじいエネルギーをもって描きあげられた作品でした。つい先日観終わった作品でまだ頭の整理がついていないのですが、生き方と命、老いと無垢で正直な子供、真実と狂気、欲望といった軽々しく扱いようがなく、観る人の心もずたずたにしてしまうテーマであることを分かったうえで、真正面から向き合っていたと思わされました。この作品でもラーゼフォンの記事で書いた様に、「静的な青と動的な赤」をイメージした配色がされていたと思います。最も本作では死に対する多様な考え方を持つ登場人物たちがリアルタイムに同期しながら形を変えていくため、一つの型に当てはめながら着いてゆくことはできないのですが。「答え」という言葉を使わずに「答え」という言葉が持つイメージを表したくなる、自分にとってそんなイメージを持つ作品どす。とても気に入ってしまい、コメンタリーなどを通してもっと知りたいため円盤の購入を検討しています。曲もまたい~~んだ。キャシャーンの新体操めいた動きとキレのある作画も感動。

 

 

・音楽

 感想をかけるだけの音楽の譜面などの知識はないので、購入した音源やアルバムだけメモ。

「ゴールデン・フライト」山口百恵

YELLOW MAGIC ORCHESTRAYMO

Flash」BLU-SWING

「PARTY TONIGHT」難波弘之

「AFTER 5 CRASH」角松敏生

 

 最近企業からデビューされた海外向けのVの方(サメちゃん)が山下達郎を歌っていて、海外のCITYPOP人気の質感をこれまでと違う感じで得られたのはいい体験でした。

 先月に購入した「SUMMER BREEZE」というCITYPOPを集めたタワーレコードのコンピ盤から知ったアーティストとの関連や、自分はもともと海外の方が日本の音楽を見つけてアレンジしたものをsoundcloudで知って好きになったのですが、その時に聞き覚えのあった楽曲をいくつか購入しました。

 あとはキャシャーンのシングルをいくつか買う予定。

 

 

・ゲーム

「Enter the Gungeon」

  8月9月はずっとこのゲームをやっていました。自動でスクロールしない立体的な避けシューとローグライクの合体。ファーストインプレッション以上のイベントやアイテムの膨大さに、次のプレイへと掻き立てる魅力があります。基本的な操作やゴールは大きく変わることはないのですが、「次の周回は何を見せてくれるんだ」という欲求をうまくコントロールされた作品でした。

 

「FALL GUYS」

 配信者がプレイされている様子は楽しそうなのに、自分が一人でやるとその感動との壁をありありと感じてしまうという体験は実は初めてかもしれない。自分は本作が提供するイライラ要素が何よりも勝ってしまった。

 

「blasphemous」

 ぬるぬる動くドットとダークかつ衒学的な宗教世界とがマッチしたアーティスティックな作品でした。ドットだとアクションをダイナミックでスムーズに見せるのは難しいんじゃないかと直感的に思ったのですが、本作をプレイすると「こんなに動くの!?」という感動によってその要素から目をそらさせる作りこみが本作にはあると思います。

 

 

・漫画

「君が肉になっても」

 twitterで見かけ、気になったため購入しました。夜になると人を食べる化け物になってしまう女の子と、その子の傍にいて次第に精神や身の回りの大切な物をその子に捧げてしまう女の子二人のお話です。この漫画を軽い癒しのつもりで手に取り、読み終えた自分は(特に須田ひな子を見て)、カップリングに対して投げかける「てぇてぇ(尊い)」という言葉の中にいつのまにか自身に破滅的で周りに破壊的な性格さえも内包させてしまった事への責任を問い詰められているような気分になり、今は慎重な気持ちです(こうした作品を読もうとてぇてぇと言えてた方が健康だとは思うかな)。